クライスラー編曲のモーツァルト「ロンド」。
スズキメソードでバイオリンを習ってた人にとっては憧れの曲だと思う。
ぼくも子供のころ、発表会で上級生の演奏を聴いて、
いつかは弾けるようになりたいなあと思った曲のひとつだ。
この曲はスズキメソードの研究科2期(だったかな?)の課題曲で、
3期のヴィタリ「シャコンヌ」も同じく僕の憧れの曲のひとつであった。
12歳でバイオリンを辞めてしまってから、すっかり忘れていたけど、
昨年から20年ぶりにバイオリンを弾き始めて、やっぱり弾きたいと思った曲だ。
元の「ロンド」は、モーツァルトが作曲したハフナー・セレナーデ(KV 250)の第4楽章である。
その曲をフリッツ・クライスラーがバイオリンとピアノ用に編曲したものが、今回の課題曲。
このクライスラー氏、オーストリア出身の世界的ヴァイオリニスト、作曲家である。
ちなみに、パールマン、ハイフェッツと同じくユダヤ系。ユダヤ人すごいなあ。
話がそれました。
この曲を弾くにあたって、まずぶつかるのがスピードの壁。
冒頭からの軽快で華やかな速いパッセージは、ゆっくりだと雰囲気が出ない。
ある程度のスピード感が欲しい。楽譜にはアレグレットと書いてあるが、
BPM130以上くらいじゃないとモタモタして聞こえる。(僕の主観です)
指の動きは全体にそんなに難しくないので、ゆっくりから始めて、
徐々に速くしていけばいい。とにかく弾きこめば弾ける感じ。
他には、1stポジションから5thポジションへの飛躍の精度とか、
慣れない2ポジ、4ポジがちょこちょこ出てきて音程に手間取るとか、
カデンツァ(伴奏なしで自由に弾く部分)の複雑な音階がなかなか耳に馴染まないとか、
ラストの重音をきれいに響かせるとか、いろいろ難しい点はあるけど、
練習すればそのうち弾けそうな感じはする。
さて、どのくらいで及第点の演奏ができるようになるだろう。
日本に帰ったらまた教室通おうかな。
KOICHIRO
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